手旗信号とは

海上での通信手段を学ぶ

海上では、遠く離れた所にいる人に大切なことがらを正確に、そして素早く伝えるために、2本の手旗を規則正しく動かして文字を描く手旗信号が使われます。海洋少年団員は手旗信号が不自由なく使えるように、入団と同時に訓練を行います。

基本的には、カタカナを原画を組み合わせて送る通信手段です。

手旗信号のルーツは、ウィキペディアでも記載されているように、

「海軍手旗信号」だと思われます。

手旗信号の原画とは

原画とは0~14有り、基本の形です。

原画一覧表 書き(かき)

書く人(送信する事を書くと言ってます)は、

相手に分かるように右手に赤旗・左手に白旗を持ちます。

原画一つだけでも文字になっている文字も有ります。

9原画です。 カタカナの「フ」に見えます。

但し、読む人(受信する事を読むと言ってま)から見てなのです。

読む人から見た原画が下表になります。

原画一覧表 読み(よみ)

書く人は、逆の形で書かなければなりません。

実際に文字に使用される原画は、1~12原画です。

13原画は、濁点。14原画は、半濁点に使用されます。

手旗 読み方

★原画ひとつだけの例

 ・「フ」:9原画

 ・「ノ」:3原画

★原画ふたつの組み合わせ例

 ・「ア」:9原画+3原画

「フ」・「ノ」 と書く場合は、「原姿」→「9原画」→「原姿」→「3原画」→「原姿」 の順で書きます。

「ア」 と書く場合は、「原姿」→「9原画」→「3原画」→「原姿」 の順で書きます。

原姿」の姿勢をとる事で、文字の区切りを現してます。

  ※手旗を始める前の姿勢を「原姿」と呼びます。
   足を肩幅に広げ、両旗を降ろした姿勢。
   海洋少年団では船上を想定してますので、
   足を開き安定した状態で手旗信号を送信します。

手旗信号 覚え方

「アイウエオ」順で覚える方法も有りますが、

海洋少年団では「イロハ」で覚えてきた団員が大勢です。

しかし、今の時代は「イロハ」を正確に覚えてる人も少ないので、

それぞれの団は工夫しているみたいです。

但し、書く場合の話で、読む人は形から判別するので、

原画順に覚えた方分かりやすい場合が有ります。

大田区団では、原画の順番で送信・受信の練習もしております。

一覧表の中に、原画を3つ使った文字も出てきます。

中でも「ス」は、変わっていて素直に「ス」とは読めません。

特殊な例で、漢字の「寸」を表現してます。

他にも「ン」「ソ」などの点の部分には「5原画」が使用されてます。

「ウ」の上の部分は、端折られて「6原画」が当てられてます。

また、「ハ」は「10原画」ですが、形通りだと下向きに手を伸ばしますが、

遠くから見やすいとの理由(?)から、手を上に伸ばす形になってます。

なかなか難しいなぁと思われがちですが、

練習によって小学生でも満点賞を取る事も出来ます。

手旗信号 一覧

一覧表 文字

満点賞

海洋少年団では、全国大会や地区大会が開催されますが、

競技種目のひとつとして手旗信号が有ります。

個人種目の「手旗受信競技」では、

無意味50文字・有意味50文字の100点満点を取ると、

手旗満点バッヂを表彰状と一緒に貰えます。

満点賞を貰うことを夢見て日々の訓練に励んでいる団員も少なく有りません。

東京地区連盟 初等級 手旗満点バッヂ

手旗

前の記事

手旗訓練資料
ロープ

次の記事

ロープワークとは